不完全ゆえの美

ハイエンド・ユースの為の携帯端末デザインを依頼された。 そこで、今の世の中で本当に「価値あるモノとは何か?」を先ず深く考えることにした。工業デザインが生まれた当時、「価値ある」 ことは百万個の製品が同等の品質を持つことであった。しかし、現在は異なる。例えば、どんなに高価なモノを持っていたとしても、 それが大量生産品である限りは、 それと同じモノを他人も所有していることになる。さらに言えば、陶芸家の焼いた一つ一つ異なる歪な茶碗(不完全)が全く歪みの無い工場で生まれた茶碗(完全)とは比べられない程の価値を持つのだ。そこで、携帯端末と言う大量生産品の上に一品生産品のテイストを表現する為、部品を直にネジ留めし、さらに、一本一本が異なるヴィンテージ・ジーンズのように、美しい携帯端末表面をあえて酸で腐食させ、一つ一つ異なる「不完全ゆえの美」を表現した。それでこそ、唯一無二の真に価値あるモノとなるのだ。

design by Toshiki Satoji..

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mobile phone aluminium Ø 60mm - 2003
client  Panasonic
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